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陰転じて陽となる

陰極まりて陽となる。東洋医学いや万物の基本です。世の中のすべて物は陰と陽に分かれる。よく、陰と陽はろうそくに例えられる。慢性疲労症候群の患者さんに舌診で紅舌なのに四物湯の症例がありました。四物湯は血虚にもちいるくすりなので淡紅舌から淡白舌であるはずが真っ赤な舌を提示されました。特任教授に質問させて頂きましたところ、陰極まりて陽となると講師の先生はおっしゃいました。陰陽はろうそくに例えられます。ろうそくの芯とろうそくのロウです。陰陽可分・陰陽転化という言葉があります。陰陽相互という考えには陰陽消長、陰陽互根、陰陽可分不離、可分不滅など哲学に近い中医基礎理論です。陰と陽は覚えるものではなく相対的なものです。面白くないが奥が深い世界です。対立・可分・互根・消長・転化と複雑な関係があります。永遠不変の真理はありません。アレルギーも今は落ち着いている、最近は心の漢方いや精神科の薬をやめたい外来になっている。眼科でこのような診療を行うとコンタクトレンズ検査料Ⅰにも劣ってしまう。うれしいような悲しいような。患者さんは眼科の患者さんよりも漢方の患者さんの方が喜んで遠くからお越しくださる。