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漢方の問診

中医学では儒教の考えがあり腹診はしないようです。また眼科の漢方もおなかを触ってそれほど有効とも思いません。おなかに体のすべてが現れるわけではありません。脈診は難しい。薬剤師さんも医師もできる漢方の問診をしているといろいろ発見がある。薬を飲んだ結果口が苦いとか便通のところに記載がない。本当は不眠症で薬で口が苦い。便通の薬を飲むから異常ない。日本語は難しいと言ってしまえばおしまいです。本当はどうかを知りたいところです。カマグを飲んで便が一日一回でるのと自然に一日一回でるのは違う。問診の確認はとても有意義ですが患者さんが意図しないことも多くある。寝入りが浅く夢を見るという問診では寝入りが悪いだけあるいは夢を見るだけという人が多いように思います。心身一如、全体を見渡すには問診票でチェックすることは大切だと思います。眼科に特有な方剤がいろいろあるわけではありません。普通の方剤に引経薬などを加えるのが眼科漢方です。しかし今の日本では加減の減をすることは逆ざやの生薬が多く保険の範囲内では困難です。また丹参のように薬価未収載の生薬もある。スギ花粉のシダトレンと漢方薬どちらも原料にお金がかかるので保険では難しい。