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めばちこ

いま眼科で一番多い病気は麦粒腫です、はやり目と間違えられやすいがはやり目は感染します、はやり目は流行性角結膜炎と言います。めばちこは他の人にはうつりません。関西ではめばちこですが関東ではものもらいです。全国でこれだけいろいろ違った名称で呼ばれるものは少ないと思います。北海道ではめっぱ、仙台ではバカ、鳥取ではめぼいた、四国ではメイボ、熊本では何とお姫さん、高知県ではめぼう、広島ではめぼといろいろな名称があります。麦粒腫はうつる病気と勘違いされています。麦粒腫は免疫力の低下が原因であることが多い。今のように蒸し暑いとどうしても増える。更に糖尿病や抗がん剤の投与中の方も免疫抑制されており麦粒腫はできやすい。麦粒腫が内眼角部にできると涙嚢炎との鑑別がややこしい。最近蒸し暑く涙嚢炎の患者さんがやたら多い気がします。涙嚢炎は抗生物質を内服することが必要です。点眼薬では治りません。そこに漢方薬で免疫力を高めることは大いに有用だと思っています。最初は補剤を中心に長くなれば瀉剤も有効です。清熱もよいが理気作用もよい。しかし、眼科といえば目薬を希望する人が大半です。誰が何をご覧になったのか朝なのに260件もの検索不気味です。