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ネスプ

赤血球造血刺激因子の新しい製剤をネスプと言います。ネスプの便利なところは使用の基準がCrの値に依存しないところです。それはCrと腎性貧血の基準が一致しないからです。ネスプが効くのは間違いない。ネスプは最初は2週間に一回、安定すれば月一回でもよいそうです。ネスプを使っている患者さんにフェジンを併用する目標は何か?と患者さんのベテラン看護師さんにお伺いしました。キーワードはMCVだそうです。MCVが100なければ積極的に治療するそうです。大学の偉い先生に聞いたから大丈夫つまりフェリチンやTIBCは関係ないということでした。どれだけ体がもっている鉄を利用しているかということです。MCVは100あれば赤血球を作っているということです。先週神戸で行われた透析学会でも腎性貧血は話題になったようです。しかし、腎性貧血の基準については不明な点が多いみたいです。鉄剤を先行投与するべきかつまり材料を供給しておくべきかという問題があります。フェリチン50ng/ml以下なら鉄剤を先行投与すべきだそうです。鉄を吸収するのには漢方薬では補脾薬が登場するところです。