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明目湯

コタロー漢方に2つの明目湯があります。二つの明目湯は温清飲ベースの薬です。明目湯は黄連や黄笒が配合されているのが気になるところです。笒蓮は間質性肺炎の原因となる生薬の可能性があります。匙倶楽部には滋腎明目湯と洗肝明目湯さらに杞菊地黄丸の3つの眼科用方剤があります。滋腎明目湯は塾地黄と乾地黄の両方が配合されておりあたかも煎じ薬のようです。洗肝明目湯は薄荷と菊花で頭と目の熱を冷ます処方です。炎症に対し石膏を多く配合しているそうです。乳頭不耐症にも大丈夫です。温清飲は慢性炎症の薬として多用されます。私はあまり温清飲ベースの薬は好きではありません。洗肝明目湯は気持ちを静めて目がはっきり見えるようにする。「肝は目に開竅する。」と昔から言います。東洋医学では肝は肝臓という意味と自律神経の意味を含みます。抑肝散の肝は疳の虫の肝です。肝は神経です。自律神経は交感神経と副交感神経に分かれます。糖尿病でインスリンでコントロールできない患者さんについて相談を受けました、どうも自律神経障害ではないかとお話ししました。糖尿病性胃腸障害により経管栄養で同じカロリーが入っているはずであるのにまたランタスと速効型インスリンで血糖値が安定しない。これは苦しいなあ。知り合いの医師が糖尿病網膜症で目が見えないそうです。借金がやっとなくなるという段階だそうです。網膜症と糖尿病はあるところから別々の病気となります。抗VEGF抗体もよいが漢方薬もある。