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宿直と賃金

医師の宿直は長い慣例から患者さんが思うような賃金ではありません。震災前にくじ引きで私は正月の1日・2日48時間の連続当直をした。得た報酬は5万円ちょっとだった。夜間はひとりで350床の病院の当直です。昼間は内科系外科系の二人でした。もちろん代休はない。くじ引きでした。県立奈良病院の産婦人科医の訴訟を見て起こるべきことが起こったと思いました。更に関西医科大学病院の耳鼻咽喉科研修医の過労死も研修医の労働者性というのをはっきりさせた.海外から技術者を研修目的で連れてきていろいろ問題がある。おそらく奈良医大の判決で当直が時間外手当や深夜手当になった病院はなかろう。そうなればどこも救急告示を取り下げ医療崩壊を起こす。意味するところは医師の当直は昼の外来の延長であり患者さんを診ている。宿直は軽作業で速達が届けば受け取る程度の軽作業であることを意味する。奈良医大の問題は個別案件とされ当直代は20年前とは殆ど変わっていないと思います労働基準法37条つまりサービス残業と同じ法律に基づき労働基準監督署は病院に立ち入り調査に入っているそうです。宅直は、しかし、病院の業務めいれがないとされたのは意外ですが残業については管理監督者の命令に基づき行うのもであることがよくわかった。