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アレルゲン免疫療法

2014年の6月からスギ花粉のアレルゲン免疫療法に今までの皮下注射に加え舌下投与が加わります。日本アレルギー学会の「スギ花粉症におけるアレルゲン免疫療法の手引き」日本鼻科学会の「舌下免疫療法の実際と対応」という二冊のテキストを日々愛読しております。アレルゲン免疫療法は皮下注の方が効果が高いかもしれない。しかし以前もブログに記載したが舌下のアレルゲン免疫療法は普通の薬並みに安全な治療です。一年間は新薬なので2週間に一回の投薬つまり通院が必要です。諸外国のデータでも3から5年の継続通院が必要です。しかし6月に一気に国民がスギ花粉のアレルギー免疫療法を行うと薬がなくならないのだろうか?今の時代すぐ効かなかったら来院しなくなる。6月というのはスギ花粉の飛散が終わったことを意味します。うちのこにも最後だよとヒスタグロビンを皮下注射しました。そろそろスギ花粉の飛散とまではいかないが敏感型のスギ花粉症の人は飛んでますか?と言われ薬を持ち帰っておられます。今の鼻アレルギーガイドライン2013では花粉症が軽く発症してから第二世代抗アレルギー薬や鼻噴霧ステロイドを使えばよいことになっています。漢方薬を併用すればなお有効です。