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メトグルコ

メトグルコは第日本住友製薬製品です。メルビンとメトフォルミンは同じ薬です。1959年フランスで発売され1961年日本でも発売されました。メトフォルミンをはじめとするビグアナイド系糖尿病薬は乳酸アシドーシスが怖いので長い間使われない薬でした。しかし、糖尿病の入り口の薬として治験を再び行い名前と薬価をかえて再登場です。乳酸アシドーシスが起こりやすい状態は脱水や手術、感染症です。乳酸産生の亢進、乳酸代謝の低下、メトフォルミンの蓄積などが挙げられます。肝障害、腎障害、手術前後、アルコール摂取、脱水、75歳以上の高齢者、などがあります。症状的にはげり、嘔吐等の胃腸症状、筋肉痛、筋痙攣、クスマウルの大呼吸、脱力、昏睡になると死亡率50パーセントです。維持量1500mgが承認されたインスリン分泌を介さないビグアナイド系血糖降下薬です。肝糖新生抑制、脂肪織における糖の取り込み、小腸からの糖吸収抑制等の作用機序です。全身状態の悪い人高齢者には使わないのが無難。DPP4阻害薬もよいが若い人には10円しないという安さの良い薬だと思います。先月からオングリザ売れないという検索キーワードが一番多い。売れてないのでしょうか?