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風疹・麻疹が普通の病気であったころ

姫路市保健所のホームページを見ると結構風疹の方がおられます。風疹のことをだれに聞いたらよいか?多分小児科の医師しかも風疹が普通の病気であったころの医師だと思います。わたしが研修医なったころはしかや風疹は普通の病気でした。「風疹に昔なりました。」と言われたら記憶違いではないですか?とお話ししていました。当直すればいくらでも来られました。いまはまれな病気で保健所に報告が必要な病気です。抗マラリア剤のマラロンが日本でも発売されましたがマラリア流行地へ行く24から48時間前に服用する薬のようです。マラロン錠はマラリア原虫の増殖を抑制します。はしかや風疹にもこのような薬があるとよいのですが今のところ少ないながらリスクを犯し予防接種することが唯一の方法です。大阪でもいよいよ9月まで妊婦と配偶者に風疹の予防接種に補助金が支給されるそうである。男性にも補助金20から40歳台の男性と20台の女性に多いそうです。1979年4月1日以前に生まれて人は定期接種の対象外でした。1979年4月1日から1987年10月1日までに生まれた人つまり25歳から34歳位の人は暫定措置で接種対象でした。その後生まれた人でもかかった方がよいという親の方針でわざと接種していない人も多い。きょうは友達がマイコプラズマ肺炎にかかったのでジスロマックSRがほしいという人が朝からお越しになりました。きれい社会の落とし穴で一旦流行すると止められません。B型インフルエンザは今も流行しています。毎年のことですがゴールデンウイーク前後はB型インフルエンザの季節です。妊婦が11週までに履患すれば先天奇形を起こす確率は90パーセントです。風疹自体は3日ばしかです。しかし甘く見てはいけないようです。今はブースターがかからなくなり風疹は2回感染する病気です。終性免疫ではありません。みずぼうそうのワクチンも2歳までに2回接種の時代です。