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越婢加朮湯と翼状片

越婢加朮湯には翼状片の保険適応を有するメーカーがあります。それでは越婢加朮湯を服用すると翼状片が治るか?といえば治らないでしょう、最近「越婢加朮湯 翼状片」という検索が多い。月初めになるとどんな検索キーワードで検索されるか楽しみです。越婢加朮湯は漢方エキス製剤では麻黄が一番多い処方です。したがって慎重に用いる必要があります。越婢加朮湯で翼状片が治癒するものではありません。麻黄と石膏が入っておりこの二味で消炎効果があります。保険適応の病名を再考すると湿疹や関節炎などがあります。如何にも炎症を抑えるのに聞く薬という感じがします。アトピー性湿疹や関節リウマチはもちろん花粉症にも応用できます。翼状片は良性の腫瘍ですが眼瞼結膜と擦過して炎症を起こします。更に大きくなると乱視を起こします。麻黄と石膏はその比率により傷寒の薬にもなるし温病の薬にもなります。更には利水作用を期待して用いることもあります。越婢加朮湯には緑内障への臨床応用もありますが長期間にわたり飲める方は少ないのではないかと思います。胃腸に負担のかかる薬です。詳しくは「診断と治療社」から5月に出版されるわたしの原稿をお読みください。