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高齢者の糖尿病

日本人の糖尿病罹病率は増加するばかりです。遺伝素因として日本人のインスリン分泌は欧米人の半分しかありません、ところが飽食の時代となり50年で総脂肪摂取が3倍、動物性脂肪摂取が4倍となっているそうです。日本は高齢化社会を迎えています。高齢者の糖尿病は増える一方です。HbA1cは下げれば下げるほどよいかという研究がなされ報告されました。内科でHbA1cが高いと怒られましたと述べられる方は大変多い。それならまたいくらにしたらよいのかと感がる方も存在するはずです。J-EDITという研究です。その中で分かったことわからないことがあるようですが分かったことは脳卒中エベントで考えますとHbA1cが8.8以下のグループの次に危険なのHbA1c7.2以下の最も血糖が低いグループです。つまりHbA1cが一番低い言い換えれば血糖管理がよいグループであったそうです。高血糖の是正は大切ですが低血糖の是正も大切です。糖尿病は認知症につながるとされています。推定されるのは血液の中では血糖が高い状態ですが脳内には糖が少ない状態です。糖は脳の栄養として大切です。コレステロールも細胞膜の構成に必要です。糖やコレステロールは完全な悪役ではありません。うつ病や鬱状態併発の糖尿病には心血管エベントが増すと以前から指摘されてます。