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妊娠とうつ病

わたくしのクリニックへ遠くからわざわざうつ病で多くの薬を服用中の新婚さんおひとりが約6か月お越しになっている。メンクリで多くの薬を処方されています。必ず家人が同伴されますが家人は診察室へは入ってこられないことが多い。目指すところは妊娠です。そのためには薬を少しでも減らしていくことです。第二回目の診察で「先生目を見て話すんやね」と言われた。初めてそんなことを言われました。さて妊娠するとハッピーなので「女性にとって幸福を感じる時期であるので精神疾患特にうつが悪化することはないのだろうか?」いやそんなことはありません。薬物療法をやめると4人に3人が大うつ病の発作が起きるとのことです。更には約2人に1人はうつ治療中止後妊娠期間中に再発したそうです。妊娠中のうつは産後のうつを3杯リスクを高め、早産や低体重児の出産につながるそうです。更には低栄養、自殺とも関係してきます。つまり薬物使用は最小限に志母体の安定と胎児への薬の影響を最小限にすることが目標です。女性のうつの好発年齢は20歳代とさらに重傷な陽極性障害つまり昔の言い方をすると躁うつ病は50歳前後です。子育て、更年期、介護女性には避けてとれない道です。