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患者さんに見られるつらい疼痛

腰痛症の治療として安静は必須とされてきた。しかし、今は違う。過度な安静は却ってよくないというのがガイドラインです。癌で痛みを伴うのはつらい。癌患者さんに見られる疼痛と癌疼痛を理解されているでしょうか?「癌患者さんに見られる疼痛」と癌疼痛は違うことを学びました。がんによる痛み、癌そのものにより生じる痛みを癌疼痛と言います。癌そのものによる痛みのことです。癌疼痛は痛みが取れるまでオピオイドを増量します。オピオイドはアヘン類似物質という意味だそうです。アヘンにはコデインやモルヒネがあります。ちなみに昔流行ったβエンドルフィンは脳内モルヒネと言われもてはやされました。腰痛診療ガイドラインが昨年でました。900件もの論文を詳しくEBMについて鑑定したようです。MRIやX線は症状改善とは別問題で患者さん全員に施行する必要はないとされました。一方で画像診断が必要なほどひどくないと思われても困る。また加齢による骨の変化でもショックを受ける人もいる。「まず安静」はガイドライン上は必ずしも有効な治療法ではありません。急性の疼痛でも痛みに配慮して可能な範囲動かすことで痛みを軽減し機能回復することもあるそうです。整骨院やあんまにはEBMが見つからなかったそうです。誰かが科学する必要がありそうです。40歳代で4割の方が腰痛を有する時代です。