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ドライアイと性差

ドライアイは3対1で女性に多いとされる。更年期障害に対しホルモン補充療法を行いドライアイ或いは角膜障害を起こし来院され方が時々見られるようになった。男性は20代、女性は60代にドライアイのピークがあるそうです。性差の原因はアンドロゲンが涙腺やマイボーム腺に対して保護的に働くからさらには女性はもともと男性ホルモンであるアンドロゲンが少なく更年期を迎えるとさらにアンドロゲンが低下するとされています。しかしこれでは青年男子に多いことの説明はできないとされています。これがドライアイの定義やメカニズムが国々で異なる原因と考えられます。アメリカへ行けばドライアイは免疫抑制剤がファーストチョイス、日本ではちょっと前までヒアルロン酸Naの点眼や人工涙液の点眼が勧められていました。いまではスリーコンポネント治療に時代となっています。眼軟膏、ムチン分泌、水を補給の3つを補うものです。科学的になぜ成年男子にドライアイは多いのか?ドライアイの原因は様々です。解明される日が待ち遠しく思います。