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眼科漢方とEBM

EBMはevidence based medicineの略です。眼科漢方でEBMがあるものは「アレルギー性結膜炎に対する小青龍湯」ぐらいと思っていました。アレルギー性結膜炎に対する小青龍湯の有用性のEBMはダブルブラインド試験で確認されたと思っていました。しかし、実際は小青龍湯にはアレルギー性結膜炎のEBMはありませんでした。びっくりです。眼科は外科です。眼科で手術すると利益を生みます。漢方なんていくら勉強したって利益は生みません。しかし、患者さんに喜んでもらえることがあります。眼科にも保険適応の漢方薬はあります。眼科で縦覧突合検査を受けて絶対に査定されない漢方薬は結膜炎に葛根湯、先ほどのアレルギー性結膜炎に小青龍湯、眼精疲労にクラシエ桂枝加竜骨牡蠣湯、翼状片にジュンコウ越婢加朮湯の4処方です。先日お話ししました分担の本を書くのに調べてわかったことですがジュンコウ越婢加朮湯のみが翼状片の保険適応を有しています。クラシエ桂枝加竜骨牡蠣湯のみが眼精疲労の適応を有しています。眼科漢方や漢方眼科の道は険しい。そりゃアレルギーの方が有効な場合が圧倒的に有効です。アレロックやステロイド含有のセレスタミンを漢方単独治療にしたことは少なからずある。