記事一覧

柴胡と黄耆と麻黄

柴胡と黄耆と麻黄は漢方薬の生薬です。麻黄と黄耆と柴胡はいずれも外向きのベクトルを有する点が共通点です。柴胡は辛涼解表薬です。少量なら疏肝作用、多量なら辛涼解表作用を有しています。麻黄は辛温解表薬です。黄耆は補気薬です。柴胡がジェット機なら、麻黄は戦車、黄耆はヘリコプターです。ジェット機は俊敏です。柴胡にはその場は活発にならずちゅっと荷物を運ぶ力はありません。大量に用いると冷やす力があります。麻黄は重厚な戦車です。黄耆は荷物を運ぶ働きを主に有しています。黄耆が運ぶものは血ではなく水や気です。柴胡と黄耆で上に引き上げのが補中益気湯、麻黄で発汗するのが葛根湯です。麻黄は心の化身、柴湖は肝の化身、黄耆は肺の化身です。黄耆は扇は気をひろげる。です。昇発は上げて広がる、昇堤は下、から上に、発揚は広げながら集める。