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補中益気湯

補中益気湯は中気下陥の処方です。気機下陥は臓腑の機能低下と内臓下垂を特徴としています。中焦のみならず全身の薬とされています。上焦の症状はため息、息切れ、中焦の症状は軟便、食欲不振,下焦の症状は大便と小便の異常です。「精神差」とは中国語で元気がないことです。脾胃は後天の本といわれます。疲れたとき熱をだすのが気虚発熱です。気虚発熱には補中益気湯がもちいられます。補中益気湯のおおもとは気虚の基本処方である四君子湯をもとにして六君子湯は二陳湯と四君子湯を合わせた処方です。四君子湯は補気の基本処方です。補中益気湯は補気するとともに当帰は補血します。升麻、黄耆、柴胡でモノを持ち上げます。気を上昇させます。補中益気湯で胃もたれするかどうかですが。上へあがりすぎると胃もたれします。六君子湯は理気化痰、降逆化痰です。下向きのベクトルです。補中益気湯は上向きのベクトルです。